エレベーター争奪戦!

大病院にもなると、外来や医局、病棟、放射線部門、など、

まるで迷路のように入り組んだ施設ができあがっています。

私が勤務している病院は、

外来が2階で、病棟が8階にあるのですが・・・

スポンサーリンク
レクタングル(大)

早く病棟に行かせてくれー!

ある日の外来・・・

わたし「んー、やっぱり、入院したほうが、咳も熱も良くなると思いますよ?」

患者さんの家族「そうですか・・・それなら入院することにします。」

わたし「そうですね。早く治して退院しましょう。今から病棟の準備をしますのでしばらくお待ち下さいね」

病棟に電話・・・

わたし「もしもし、えっと、8階病棟ですか?入院をお願いしたいのですけれど」

病棟看護師さん「はい、先生、病名はなんですか?」

わたし「気管支炎です」

病棟看護師さん「分かりました。ベッドを用意しますので、準備でき次第また連絡します」

わたし「お願いします」

その間に、入院中の点滴や検査などを電子カルテでオーダー。

しかし・・・

・・・

・・・

いつまで経っても病棟からの連絡はない・・・

電話だ、電話!

わたし「もしもし、えっと、8階病棟ですよね?先ほどお願いした患者さん、ベッドの準備ってまだでしょうか?」

病棟看護師さん「あっ!・・・(遠くで、「ベッドできてますかー?」と他の看護師さんに連絡しているのが聞こえる)・・・いいですよ、どうぞ」

わたし「分かりました。じゃあ、上がりますね」

わたし「(患者さんの家族に)ようやく病棟の準備ができたようなので、行きましょうか」

患者さん、家族さん、と一緒に、中央エレベーターへ。

8階の病棟に行くのに、患者さんを連れて階段を上るわけにはいきません・・・

エレベーターは3基あって、なぜか、上と下のスイッチを誰か押してくれていました。

わたし「あっ、ちょうどいいですね。もう少しで来るかな?」

・・

・・・

こない・・・

エレベーターって、あまり好きじゃないんですよね・・・

この待っている時間が、とても長い・・・

しばらくして・・・

エレベーターの声 ”ピンポーン。上に上がります”

わたし「あっ、ようやく来ましたよ。入りましょうか?」

でも・・・・・・

ドアが開くと、既に満員・・・

しまった・・・1階からたくさんの人が乗っていたのか・・・

わたし「あ・・あの・・・どうぞ、先に行ってください」

エレベーターの扉が閉まってから、もう一度、上のボタンを押しなおします。

わたし「(家族さんに)エレベーター、いっぱいでしたねー。次は大丈夫かな?

すぐ来るかな?」

・・

・・・

こない!・・・

エレベーターって、ホント、好きじゃないです。

先ほど乗れなかったある種の敗北感、そして、この待っている時間が、とても長い・・・



しばらくして・・・

エレベーターの声 ”ピンポーン。上に上がります”

わたし「あっ、やっと、次のが来ましたよ。今度こそ入りましょう」

ドアが開く。

患者さんに付き添っている看護師さんの2人だけだ。

これは、余裕で乗れるぞ!

わたしが先に乗り込んで、「さ、どうぞ。こちらです・・・」と声をかけた時・・・

エレベーターの声

“ウー ウー ウー 

緊急運転、緊急運転、

このエレベーターは緊急運転モードになります。

皆さまお降りください”

って、、、、、、・・・・・・・・おいっ!!

今乗ったところなのに、降りろと申されるのか???

わたし「8階だー、8階に連れて行ってくれー!!」と、祈りながら8階のボタンを押すも、

ボタンは点灯せず・・・

先に乗っていた看護師さん「あのぅ・・・このエレベーター、8階には止まらないので、降りられれたほうがよろしいかと・・・」

うぅぅ、、、なんてこった!

先に乗り込んだ時に、8階のボタンを押しておけば・・・

エレベーターから降りて、ドアが閉じるのを待ってから、もう一度、上のボタンを押す。

わたし「(家族さんに)緊急運転でしたねー。次は大丈夫かなあ?」

心のなかでつぶやくのです
(わたしも、緊急入院患者さんを連れているんだけれど・・・)

・・

・・・

ようやく病棟にたどり着いて、

病棟看護師さんに引き継ぎ完了しました。

患者さんを病棟に連れて上がるのに、

どうしてこんなに時間がかかってしまうのだ〜〜!!

日中の時間帯。

たとえエレベーターが何台あったとしても、

エレベーター争奪戦が繰り広げられているのです。

スポンサーリンク
レクタングル(大)