小児なら、小児科でよいの?

小児科は、「小児内科」だと思うのですが・・・

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こどもはみんな小児科??

小児科の外来診察を担当していて、

「うーん、これ、小児科じゃないような・・・」って、よくあるのです。

しかも、これ、

病院の受付や、窓口の担当者さんですら、はっきり分からないくらい、

悩ましいことも多いのです。

Case 1: 耳が痛い

大人だったら、耳鼻科に行きますよね・・・

子どもでも、やっぱり、「耳鼻科」です。

鼓膜切開などの外科的手技はもちろん、

診察器具や重症度の評価など、小児科医より耳鼻科医のほうが理解しています。

「熱が出てて・・・」とか

「鼻と咳がひどくて・・・」とか

全身状態が悪いなら、小児科で良いと思いますが、

「さっきから、耳を痛がり始めてて」とか

「聴力検査でひっかかって」とかなら、耳鼻科をオススメします。

Case 2: やけどした

大人だったら、皮膚科に行きますよね・・・

子どもでも、やっぱり、「皮膚科」です。

ところが、以前の総合病院では、
救急担当の先生が入院と判断したら、小児科に電話がかかってきました。

救急担当医A「えーっと、小児科の先生ですか?やけどの患者さんがおられるので、入院加療をお願いします。困ったことがあったら皮膚科の先生に聞いてみてください」

って・・・

いやー、だって、軟膏とか疼痛管理とか、輸液量とか、
どう考えても、皮膚科の先生のほうが詳しいと思うんですけれど・・・

そして、その事実を分かっていると思われる救急担当の先生も、
入院をどうして皮膚科医にいわずに小児科医に言ってくるのだろうか・・・

「分からなかったら皮膚科医に聞いてね」って、

それなら、最初から、皮膚科医に入院を依頼したらいいのでは????って思ってしまう・・・

子どもだから小児科???

Case 3: 発疹がでてきた

大人だったら、皮膚科に行きますよね・・・

子どもでも、やっぱり、皮膚科です。

ただし、Case 1と同様に、全身疾患は別です。

「熱が出てて、途中から発疹も出てきて・・・」とか

「水ぼうそうが学校ではやってたんですけれど、発疹が出てきて・・・」とか。

これは、小児科です。

でも、

「先生、いろんな軟膏を試しても続いているこの変な発疹、何でしょうか?」って

そんなの、難しすぎて、小児科医には分からないのです・・・

Case 4: 頭をぶつけた

大人だったら、救急科とか脳神経外科でしょうか・・・

こどもも同じで良いと思います。小児科でできる範囲って決まってしまいます。

外傷の強さ、その重症度とかを評価して、

画像検査が不要ならCTは必要ない、と判断できるのは、

小児科医(小児内科医)より、救急医の方が得意と思う・・・

さて、ここまで、小児科っぽいけれど小児科じゃないかも?でしたが、

中には、どうして小児科もOKなの?って領域もあって・・・

Case 5: お腹が痛い

「虫垂炎」です!

これは、外科(小児外科・消化器外科)と、小児科の境界にある疾患だと思います。

外科医「胃腸炎かもしれないから、先に小児科行ってきて」

もアリ。

小児科医「虫垂炎かもしれないから、先に外科言ってきて」

もアリ。

どっちじゃー!?

って、これ・・・

患者さんも、窓口のお姉さんも、看護師さんも、医師も、

みんな、悩む・・・

Case 6: 皮膚が痒い

そして、「アレルギー」です。

喘息食べ物アレルギーは、もちろん、小児科で良いです。

問題は、「アトピー性皮膚炎」です。

これ、小児科医も皮膚科医も担当できると思います。

何と言っても、患者さんがめちゃくちゃ多いのです!!!

大人だったら、アレルギーは皮膚科じゃないの?って・・・それも正解。

じゃあ、アレルギー全般は小児科なら、

アレルギー性鼻炎も小児科だよね?、って思ってしまうけれど、

これはなぜか、耳鼻科かなあ・・・

なんでだろ・・・

皮膚は特別な医療器具とかなくても見えるから?

鼻の中をみる医療器具とか、小児科外来には置いてないです・・・

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