点滴の技術

小児科領域の見せ所というと、なんといっても、細い血管に点滴をとるシーンで・・・

スポンサーリンク
レクタングル(大)

末梢点滴の確保

小児科(小児内科)は、侵襲的な処置(イタイこと)はできるだけ避けます。

やっぱり、痛くないことから、ですよね。

「胃カメラ」とか、最近、内科の先生でも外科のような「イタイこと」はできますが、

小児科でこれに相当するのは、「点滴」でしょう。

Case 1: 上級医A先生の場合

わたし「川崎病の患者さんが紹介で来られます。先生、説明お願いできますか?」

上級医A「いいよ、来たら呼んで」

・・・

わたし「先生、来られました。いま外来にいます。」

上級医A「いくわ、ちょっと待ってて」

・・・

上級医A「・・・ということで、入院治療が必要ですね」

両親「分かりました」

上級医A「では、点滴とって入院しましょう。点滴とれたら声をかけますでの少し待ち合いでお待ち下さい」

両親「分かりました。お願いします」

子どもの点滴は、ムズカシイので、

両親には少し外で待ってもらいます。

ここの病院では看護師さん数人で、一人の赤ちゃんをかちっとおさえます。

暴れて点滴で怪我をするかもしれないからです。

さあ、上級医A先生!出番ですよ!!!

上級医A「よし、いくぞ!! (サッ!!!)」

わたし「えっ!?

先生・・・

メガネを・・・

はずしたーーーー!!!!

上級医A「きみ、まだ分からんやろ・・・見えへんのや・・・近くが・・・」

うぅぅ、聞いたことがある・・・・・・

「老眼」ですね!!!!!

でも、上級医先生は、チャッ、と、点滴をとっていました!!!

カッコよすぎる!!!!

Case 2: 脱水の赤ちゃんの場合

患者さんの両親「先生、保育園で ロタウイルス が流行ってて・・・この子も昨夜から下痢がひどくて・・・」

わたし「どれどれ・・・うーん、そうですねぇ。腸炎うつってしまったかもしれないですねえ」

患者さんの両親「先生、点滴してほしいんですけれど・・・」

わたし「・・・・そ、・・・そうですね・・・」

看護師さん「では、お父さんとお母さんは、待ち合いでお待ち下さいね」

・・

・・・

看護師さんとわたし「・・・」

わたし「・・・えっと・・・この赤ちゃん、まだ生後5か月っていってたよね・・・」

看護師さん「・・・はい、そうです。でも・・・」

わたし「・・・おおきいね・・・」

看護師さん「・・・10 kgあるらしいです・・・」

・・・

しばらく呆然と立ちすくむ・・・

・・・

み、みえへんのや・・・・

手の・・・手の肉付きが良すぎて・・・

血管が・・・みえへんのやぁぁぁぁぁ・・・

駆血帯という、ゴムのようなもので腕をくくって、

血管が出てくるのを待つんだけれど・・・

脱水やんかーーーー!!!!!

こういうとき・・・

わたしは、

神の声を聞きます。

「ほーら・・・ここに・・・血管がはしってるんだよう・・・みえるかーい〜〜?」

点滴1つとることに対する情熱は、

小児科医みんな、それはそれは熱いものがある!!!!

点滴をとること。

小児科医にとっては、永遠のテーマです!!!

スポンサーリンク
レクタングル(大)