薬の出しすぎ

私は、基本的に、薬をあまり処方しません。

たとえば、「かぜ」と診断しておいて、
抗生剤出す理由がないのです。

ただ、最近、薬を出しすぎていて
「なにこれ?」って思う状況も
時々目にします。

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医療者側の問題

まずは、医療側の問題。

私の印象として、薬を出しすぎの傾向があるのは、

  1. 開業医さん
  2. 小児科が専門でない病院

です。

【Case 1】 抗生剤の乱用

時々、他院から「熱が続くので精査お願いします」と、
紹介状をもらうことがあります。

でね、文面読むと、

まあ、抗生剤を出しては変えて、
挙げ句の果てに、最強クラスの抗生剤まで出てるわけです。
でも熱が下がらない、って。

診察すると、
4-6歳頃の幼児で、
比較的全身状態は良い。

この患者さんは、レントゲン写真で肺炎を認め、
マイコプラズマ肺炎と診断、マクロライドを処方しました。

全身状態良くて、咳がなくて、元気なので、
肺炎は分かりにくかっただろうと思います。

ただ、時期的にマイコプラズマが流行していたんですよね。

それで、診断することができました。

ペニシリンセフェムを変えて続けるのではなく、
マクロライドを考えてほしかったかなー。

【Case 2】 去痰薬の乱用

「咳が続く」ということで、紹介されました。

紹介状を見ると、4-5種類ほどの薬が混ざった水薬
気管支拡張薬のテープオノン、などが大量に処方されています。

うーん、これも、あまり個人的にはセンスを感じないですねー

まず、水薬って、たくさん混ぜたら美味しくないような気がします。
(注: 自分の幼少期の体験に基づいているので、確認はしていません)

あと、咳があるからと言って、
喘息系の薬をこれでもか、って出すのも、
個人的にはイマイチです。

この患者さん、ヒトメタニューモウイルスだった気がします。

患者さん側の問題

最近、患者さんも、薬をやたらと大量に欲しがる方がおられます。

【Case 1】 保湿薬

小児科で比較的患者さんが多いアレルギー疾患

「卵食べたら顔が赤くなりました」

「皮膚を時々かくんです」

とかですね。

よく処方するのが保湿薬。
例えば、ヒルドイド

ローションタイプや軟膏タイプ、また、容量も大きいのや小さいのが
たくさんあります。

これを診察や予防接種のたびに、
「ついでに出してほしいんですけれど」
言われることが非常に多いですね・・・

えっ、もうなくなりましたか???
って思うくらい・・・

どんなに大量に使っているんだろう???
ほんとに使ってる?
違う人とかが使ってるとか??

って疑問に感じることがあります・・・

【Case 2】 剤形の違う薬が欲しい

小児科では、薬を飲みやすいように、
シロップの薬(水薬)や、大人と同じような錠剤
また、飲みやすい味のドライシロップという粉の薬、
座薬、など、たくさんの剤形が存在します。

乳児の場合なら、水薬座薬がいいだろうし、

学童の場合なら、錠剤が飲みやすくなってくると思います。

ただ、午後外来に来てですね・・・

「朝、耳鼻科で粉をもらったんですが、
飲めないので、水薬もらえませんか」って場合。

こういう状況、時々あるんですよね。

耳鼻科でもらうとき、
どうして水薬を要求しなかったの?って思います。

私は、だいたい年齢やカルテの過去の記載を見て、
「粉の薬出しておきますね」とか
「そろそろ、錠剤飲めませんか?」ってアドバイスをします。
忙しい場合など、その提案する余裕もないのでしょう。

でも・・・

もったいないですよ。やっぱり。

朝もらったところなのに・・・
お金かかってるんですから・・・

そう。

小児科診療は、

市町村にもよりますが、

1回最大500円とか、中学卒業まで無料、とか、

補助がある場合が多いです。

つまり、患者さん側としては、
薬をどれだけ処方されても、払う金額が増えないんですよね・・・・

「薬の出しすぎ」の問題。

何かあるのでは?と、用心しています。

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